さかぐちブログ
2015年6月27日 土曜日
登記を怠ったばかりに
先日受託しました案件は珍しいケースでした 昭和22年にある人が土地2筆を買った ところが登記をしなかった 10年以上経過して売主も買主も死んでしまった 平成4年になり買主の子が登記されていないことに気付き、ある司法書士に依頼 当時の売主の相続人は10人ほど 海外にいる人もあり、連絡、説明も大変であったと思われる 2名の名に相続して、移転を済ませた ところがその司法書士が大きなミス 1筆しか登記しなかった そしてその司法書士も鬼籍に入り、買主の子も死亡 その子の妻より調査の依頼が当方へあり、調べたところ、売主の相続人の名義人となってくれた2名も死亡 その相続人は計8人 また説得の作業が必要となる 任意の協力が得られないときは買得か時効取得による所有権移転登記請求をするしかないが、海外居住者や高齢者の場合、送達で支障がでてくることがあり、やはり粘り強く協力をお願いするしかない それにしても1筆登記を洩らした司法書士の責任はあまりにも大きい