さかぐちブログ
2019年4月 7日 日曜日
所有者不明土地
相続登記がされずに放置された土地、家屋は極めて多い。所有者不明土地利用特措法が昨年成立したのは、その辺の事情を物語る。相続登記を義務化するのも一案ではある。法務局が相続登記されずに数十年経過した土地をピックアップして、その相続人を調査して相続関係が判明すれば、相続登記をするように勧告している。都市部の土地とか人が現に居住している土地であれば、相続人もやる気を出すであろうけれど、価値の乏しい土地や利用しない土地や相続関係が複雑な土地は、結局放置される可能性が高い。人口減少と共に地価が下がり、様々な問題が起こってきます。取り敢えずは、こまめに相続登記を勧奨してゆくことが必要です。
2019年4月 5日 金曜日
境界のもめごと
土地の境界をめぐって隣地所有者と見解が異なり、争うことになるというのは、よくあることです。土地家屋調査士としては、依頼者の利益に奉仕するのは当然のこととも思われますが、境界の問題については、客観的に第三者的視点で対応したほうが良いです。境界は当事者が決めることではなく、客観的に存在しているはずの境界点を発見することであろうと思われるからである。とかく、感情的になりやすい当事者に迎合することは誤った判断を導きやすい。
2019年4月 2日 火曜日
遺言の必要性
最近、担当した相続の案件についてですが、独身で子のおられない80歳台の方が亡くなったのですが、結局、兄弟へ相続権が移り、兄弟も複数の方がいて、しかも同様に高齢で先に亡くなっていたので、その子に代襲相続され、相続権者は10名ほどにもなってしまい、果たして相続がまとまるのか怪しい状況になりました。名義人が遺言をしておいてもらえば、複雑化することは無かったのに、と思ってしまう事案でした。